バドワイザーの缶ビール

昨日ご紹介した
『パラダイムの魔力』の本文より
よく知られた
ある一つのエピソードを
少し端折って転載します
「バドワイザーの缶ビール」
ある人が
スキューバダイビングをしている時の話です
↓↓↓
「…マイアミビーチ沖で、水深50メートルもの海域のところを潜っていると、投げ捨てられたゴミが海底にたくさん沈んでいる。
特にビールの空き缶が目立つ。
そして水深50メートルのところでバドワイザーの空き缶を見つけた時、その赤いラベルが鮮明に見えた。
その人は不思議に思った。
なぜ不思議に思ったのか。
光学に詳しい人ならご存じだろうが、光スペクトルの赤色は水深50メートルも通過しない。
この深さまで潜ると海の世界はすべて青っぽく見える。
光スペクトルの紫に近い色しか見えない。
水深50メートルでは、絶対赤は見えない。
だからその人は不思議に思った。
見えるはずのない赤が見えたのである。
それではなぜ、見えるはずのない色が見えたのか。
バドワイザーの缶ビールの「正しいモデル」を知っていたから、赤いラベルが見えたのだ。
つまりその色が本来、赤であることを知っており、見たものをルールに合わせるために、その人は文字通り、心の中で空き缶に色をつけたのである。
現実にはラベルが赤に見えるはずがない。
しかしバドワイザーの空き缶であることがわかった瞬間に、ラベルの色はバドワイザーの赤に変わる。」
…
という話です
これが
パラダイムの力です
“知っているとおりの色”
というのがポイントですが
その本質は
信じる力です
この場合
バドワイザーの缶ビールの色が
赤であるということを知っている
それは厳然たる事実である
↓↓↓
…ということは
裏を返せば
赤であることに対して
信じて疑わないという
その揺るぎない確信です
この強い思いが
見えるはずのない赤を
鮮明に見せることにつながる、と
いやあ
パラダイムに対する
この強い思い(込み⁈)が
プラスに発せられた時は
強力な威力を発揮しますが
強力であるがゆえに
逆に
思考の足かせとなる懸念も
はらんでいるということで
まさに
“パラダイムの魔力”
とはよく言ったものですね
そこらへんをしっかりと自覚した上で
パラダイムの力を活用することが
大切かな、と
ふと
“共生”
という理念も
ある意味
パラダイムと言えるわけでして
う~ん
そう考えますと
やはり一方で
“共生”も
絶対視はいけないと
あらためて
思う今日この頃です
この記事へのコメントはありません。