未知の領域
さる1月12日の読売新聞に掲載された
知日派で知られる歴史人口学者
エマニュエル・トッド氏(65)のインタビュー記事の抜粋を
以下に転載
↓↓↓
日本が人口減少に転じてほぼ10年になる。
出生率は20年間にわたって非常に低い。
国民の年齢中央値は約46.9歳に至り
世界で最も老いた国民と言える。
日本は人類にとって未知の領域を進んでいる。
人口が減っても問題はないと主張する人々がいる。
「ひとりあたりの生産性が向上するから」
「世界一の日本のロボットが生産を担うから」
というような理由を耳にする。
ロボット待望論は日本人の秘めた夢ではなかろうか。
人口減少で労働力不足が甚だしくなり
移民受け入れが不可避となる前に
完璧なロボットが登場するという夢だ。
確かに日本のロボット技術は素晴らしい。
加えて、日本の高齢者は定年後も働き続ける意欲を持つ。
しかし日本の課題はモノの生産ではない。
日本は経済的豊かさを既に手にしている。
真の課題は人口の再生産にある。
国が繁栄し
居心地も良く
創造的であるためには
十分に若い人口を持つ必要がある。
高齢者は既知の技術・知識を使う仕事はできるが
創造し刷新する仕事は難しい。
ロボットは人口を再生産できない。
高齢者とロボットの働く社会は
うまく機能した場合でも
停滞は免れまい。
知的な刷新を可能にするには
人口構造が十分に若くなくてはならない。
解決策は二つ。
一つは子供を作ること。
もう一つは移民を受け入れること。
前者の方がより大事だが
二つを組み合わせて実施することが効果的だ。
だが日本に出生率回復の決め手はなく
移民受け入れは文化的に容易ではない。
人口問題は
人々がその深刻さを理解する頃には
危機の度合いは加速度的に進んでいるものだ。
私の見るところ
日本は
決定的に重大な瞬間に近づいている。
…
と
この後トッド氏は
“明治維新からの近代化150年”
という意識を持つことや
江戸時代に学ぶことの重要性などを
独自の視点で述べられていました
とまあ
なるほどと頷いてしまいましたね
日本の国民の年齢中央値が
46.9歳って
まさに47歳になったばかりの僕の年齢が
ど真ん中に当たる
そしてこの中央値は
世界一高齢に当たる、と
トッド氏が語るところの
経済的豊かさを手にした日本における
人口の再生産という課題
これはまさにどの産業や分野にも当てはまる
今はまだ漠然とした
しかしひしひしと迫ってきている
重要な課題
もしくは懸念
…といった認識を
おそらく多くの人が持っているのではないでしょうか
トッド氏による
ある種の警告が
今後
多くの場面で顕在化する予感がします
う〜ん
ホントうかうかしてられませんね
常識や先入観にとらわれず
いろんなことに目を向けて
事業運営を図っていかなればならないと
強く感じる今日この頃です
トッド氏の考えは興味深いですね。
>経営計画税理士 田口 通さん
とても客観的な意見だと思います。
いきなりごめんなさい?他の人のブログをハシゴして辿りつきました(^O^)/色々参考になります☆最近アメブロに力入れているので訪問できてよかったです。更新ってなかなか難しいですよね汗。また更新されたらお邪魔しますね!