空前絶後の超大作
前回
映画館での映画鑑賞のススメ
といった話をしましたが
今回はさらに引き続き
映画館で観るに余りある
史上空前のスケールを有する超大作を
僕の独断と偏見で
以下にご紹介したいと思います
もちろんCGなどを一切使わない
まさに力業で撮った作品群です
◎『ベン・ハー』(1959)
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ウィリアム・ワイラー監督による
古代ローマを舞台にした歴史スペクタクルの傑作です
本作の見所はなんといっても
伝説となった大戦車の競争シーンでしょう
イタリア、チネチッタの野外撮影所にて
およそ一年かけて建設された
一周4600mのトラックを中心とした
円形競技場のセット
ここでの大戦車競走シーンのためだけに
約4ヶ月にわたって入念なリハーサルが行われ
5週間かけて撮影
観客のエキストラ数は15,000人にのぼります
この圧倒的な臨場感
まさに本物の迫力です
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◎『クレオパトラ』(1963)
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ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督による歴史超大作です
主演のエリザベス・テーラーへの破格のギャラや
豪華絢爛な衣装やセット
総エキストラ人数は22万3,000人にのぼるなど
最終的に
総製作費は4400万ドル(現在の価値で3億ドル以上)という史上空前の額に達し
結局、膨大な製作費を回収できないまま
製作会社の20世紀フォックスを経営危機に陥らせたという
いわくつきの作品です
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しかし上には上がいるものです
◎『戦争と平和』(1967)
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トルストイの原作を
当時のソ連が国家事業と位置づけ
総力を挙げて製作
全4部作からなり
上映時間が427分に及ぶという一大戦争叙事詩です
監督は本作の主演も兼ねている
ロシア大作映画の名手
セルゲイ・ボンダルチュク(1920-1994)
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ウィキペディアによると
総製作費は現在の価値に換算すると
2005年時点の7億ドルに相当
史上最も製作費のかかった映画とされています
戦闘シーンには馬を約1,500頭使用
実際にソ連軍の兵士を動員するなどして
エキストラやスタントの数は合計12万4,533人に及びました
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特に1812年のボロジノの戦いを再現したシーンは
製作費の1/3にあたる約1,200万ルーブル(約48億円)を投入
撮影に2年、撮影後の編集作業等に1年を要した、と
なお戦闘シーンの撮影では
映画史上初めて遠隔操作カメラが用いられ300mの長さのワイヤに添って動くカメラで
上空から撮影
使ったフィルムは513万フィートで
映写時間にして約760時間
さらに1行でもセリフがある役で559人
重要な役を演じる俳優だけで36人が起用され
登場人員は戦闘シーンのエキストラを含めて
延べ59万5,798人と
まさに史上空前
何もかもが桁外れのスケールです
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またモスクワ炎上シーンでは
ひとつの街を作って
それを丸ごと燃やすという大胆ぶり
いやはや
社会主義国ってやっぱハンパねぇ…
おお
宮廷での舞踏会のシーンの
この圧巻のスケール
眼を見張る映像美
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実際
映画自体も独特のカメラワークが秀逸で
戦闘場面の迫力のみならず
ドラマとしても見応え充分で
つい引き込まれます
ボンダルチュク監督の確かな手腕に脱帽です
◎『ワーテルロー』(1970)
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さらにこちらもすごい
ボンダルチュクが再びメガホンを取り
ナポレオン率いるフランス軍と
ウェリントン公率いるイギリス軍による
ワーテルローの戦いを描いた大作です
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撮影には
やはり当時のソ連軍が全面協力し
英独蘭仏合わせて
総勢20万の大軍が激突した戦いを
CGなどを一切用いずに再現
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とまあ
そんなわけでして
以上
空前絶後の超大作群でした
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