大は小を兼ねる

ふと

アインシュタインの相対性理論ではありませんが

小さなスマホ画面と

映画館の巨大スクリーンとでは

同じ映画を観ても

時間に対する体感値は

まったく違いますよね

つくづく

映画館のマジックとでもいいましょうか

ただ単に

大画面と大音響というだけで

目の前に映し出されるその映画に

自ずと感動できます

多少まずい映画でも良しとなります

さらには

巨大スクリーンだとゆったりとした時間が

むしろ心地いい

タルコフスキーやアンゲロプロスのような映画は

たとえばテレビ画面で観ると

正直ちょっとかったるい

退屈というか

眠くなるというか

しかしこれが映画館の

巨大スクリーンで観ると

それがたちまち

陶酔の時間に様変わりするのです

(それでもやはり眠らずにいられませんが…)

あらためて

ゆったりとしたテンポの

雄大な映画は

大画面で観てこそですね

明らかに時間の進行に対する体感が変わる

これは音響もしかりで

生演奏なんかは特にそうですが

大音量という

ただそれだけで

身体の芯までグンと響き

人は感動できる

よくよく

暗闇の中での

映像と音による情報のジャック

そこに身を委ねることの

心地よさ

まあ

言い方は悪いですが

これはある種の

洗脳

に近いかもしれませんね

つくづく

というわけで

大は小を兼ねる

やはり映画は映画館で観たいものですね

おまけ

ロシアが生んだ映像詩人

アンドレイ・タルコフスキー(1932-1986)の遺作

『サクリファイス』(1986)

↓↓↓

IMG_0895.jpeg

悠久なる時の流れ

おなじみ

火、水、土、風、木などを縦横無尽に駆使した

その圧倒的な映像美に

酔いしれること必至

↓↓↓

IMG_0894.jpeg

さらには

ギリシャの巨匠

テオ・アンゲロプロス(1935-2012)の初期の傑作

『狩人』(1977)

↓↓↓

IMG_0896.jpeg

ワンシーン・ワンカットによる

時空を超えた大胆極まりないカメラ移動

圧倒的なスケール感で

激動のギリシャ現代史の闇に肉薄した傑作です

↓↓↓

blog_import_6442fc56da949.jpg

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。