ドラッカー『現代の経営』

経営学の父

マネジメントの祖

として知られるウィーン出身の経営学者

ご存じ

ピーター・ドラッカー(1909-2005)

↓↓↓

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彼が1954年、44歳の時に著し

今も時代を超えて広く読み継がれている

ビジネス書のバイブルが

これ

『現代の経営』

↓↓↓

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いやあ

実に60年以上も前に出版された本ですが

現代における企業経営の今とあるべき姿が

詳細に網羅解説されていて

その先見性、普遍性には

ただただ驚くばかりです

ということで

自分自身、整理する意味も込めて

気になった箇所を

以下に転載

↓↓↓

◎マネジメントとは何か

・今日一般にマネジメントとは企業のマネジメントのことを指し、その企業の存在理由とは、財とサービスの提供である。

企業の本質、すなわち企業の特性を規定する決定的な原理は、あくまで経済的な成果である。

・マネジメントはあらゆる意思決定と行動において、経済的な成果を第一義とする。それによってのみその存在と権威が正当化される。

企業の活動には従業員の幸福、コミュニティの福祉、文化への貢献などの非経済的な成果がある。しかし経済的な成果をあげられなければ、マネジメントは失敗である。

・マネジメントの3つの機能

①事業のマネジメント

②経営管理者のマネジメント

③人と仕事のマネジメント

◎企業の目的とは何か

・それは顧客の創造である。

・企業には二つの基本的な機能が存在する。すなわちマーケティングとイノベーションである。

◎顧客は誰か

*現実の顧客は誰か

*潜在的な顧客は誰か

*顧客はどこにいるか

*顧客はいかに買うか

*顧客はいかに到達するか

◎事業の目標とは何か

*なすべきことを明らかにする

*なすべきことをなしたか否かを明らかにする

*いかになすべきかを明らかにする

*諸々の意思決定の妥当性を明らかにする

*活動の改善の方法を明らかにする

・マネジメントは目標設定に責任を持つ。

◎自己管理の重要性について

・マネジメントたる者は自らの成果について全面的に責任を持つ。しかしそれらの成果を上げるための仕事は彼ら自らが、そして彼ら自らのみが管理する。

人は自らの仕事について情報を持つとき、初めてその成果について全責任を負うことができる。

・今日必要とされているものは、一人一人の人の強みと責任を最大限に発揮させ、彼らのビジョンと行動に共通の方向性を与え、チームワークを発揮させるためのマネジメントの原理、すなわち一人一人の目標と全体の利益を調和させるためのマネジメントの原理である。

自己管理による目標管理だけが、全体の利益をひとりひとりの目標にすることができる。

◎組織の文化

・凡人を非凡たらしめる

・組織のマネジメントの上で明確で目に見える具体的な行動規範が必要である。

◎リーダーシップとは何か

・リーダーシップとは人を惹きつける資質ではない。そのようなものは煽動的資質に過ぎない。リーダーシップとは、仲間を作り、人に影響を与えることでもない。そのようなものは営業マンシップに過ぎない。

リーダーシップとは、人の視線を高め、成果の基準を上げ、通常の制約を超えさせるものである。リーダーシップの素地として、行動と責任についての厳格な規則、高い成果の基準、人と仕事に対する敬意を、日常の仕事において確認するという組織の文化に優るものはない。

◎意思決定についての4つの分類

①意思決定の息の長さ(時間的要因)

②意思決定が他部門、他の領域、あるいは事業全体に与える影響の大きさ(影響度)

③行動規範、倫理的価値観、社会的信念、政治的信条など、意思決定に含まれる価値的な要因の大きさ(質的要因)

④意思決定が反復して起こるか、それとも稀にしか起こらないか(反復度)

◎組織の構造

◎最高の仕事への動機づけ

◎仕事に責任を持たせる方法

*人の正しい配置

*仕事の高い基準

*自己管理に必要な情報

*マネジメント的視点を持たせる機会

とまあ

いやはや

もはや哲学ですね

行き詰まった時にいつでも教えてくれる

大切な教科書と言えましょう

上記のほか

特に

「中小企業のマネジメント」

についてなども

今の自社の立ち位置やものの考え方から

そのマネジメントの特徴

心がける点に至るまで

ストレートに指摘されていて

とても興味深かったですね

それとまあ

人について

にこれ尽きますね

読んでいて

事業の成否を分ける

最大のポイントたらしめる問題であると

あらためて実感した次第です

というわけで

一読しただけでは

そう簡単に理解できるはずもなく

今後もその時々、事ある度に

読み返していければと思います

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