映画『スキャナーズ』
1981年製作のカナダ映画
『スキャナーズ』
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監督・脚本は
映画界にその名を轟かす鬼才
デヴィッド・クローネンバーグ(1943-)
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いやあ
以前、僕が少年時代に観た
懐かしの映画を紹介した際に
本作について少し書きましたが
(本記事は→こちら)
ただ今
Amazonプライムで
しっかり視聴可能でして
先日ホント
久しぶりに観ちゃいましたね
う〜ん
相変わらずの衝撃で
懐かしかったなぁ
…
スキャナーと呼ばれる超能力者たち
彼らはテレパシーを駆使して
相手の神経系統と結合し
行動や身体機能をコントロールできる
特殊な能力を有していた
スキャンされた人間はたちまち異変を起こすが
スキャナー自身も
テレパシーによって相手の思考が
自分の中に入ってくるため
しばしば混乱をきたす
と
そんなスキャナーの中でも
別格のパワーを誇るのが
科学者の手で能力開発をされたベイルと
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人々の面前で相手を破壊し
世界征服を企むレポックで
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そんな2人には
ある共通の秘密があった
そして紆余曲折を経た後
2人は対峙する…
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う〜ん
なんといっても
特筆すべきは
序盤の会場での衝撃シーンです
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聴衆の面前での実演会で
互いにスキャンし合う2人
念力(=超能力)を戦わせるうちに
次第に1人がもがき出し…
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やがて…
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頭部が粉々に破裂(!)
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ハハハ
初めて観た時の衝撃たるや…
ホントもう
笑うしかありませんね
今観ても
凄まじいです…
ちなみに本作の特殊メイクを担当したのが
第一人者、ディック・スミスで
特にこの内部から爆発する
残虐な頭部の破裂は伝説と化し
後にいろんな映画や漫画などで転用されています
おっと
『北斗の拳』も
その最たる例と言われていますね
と
本作のユニークな点は
殴る蹴るや銃の発砲などの
派手なアクションによる攻撃ではなく
あくまで超能力によって
肉体が破壊されるという
静かな動きの中で
バトルが展開されるという点です
それを退屈させずに
手に汗握らせるのは
これはもうひとえに
役者たちの渾身の顔芸(!)に
尽きるかな、と
つくづく
スキャンした途端
周囲の空気が
にわかに歪み
緊張感が漂ってくる
そうした感覚をリアルにもたらす
役者たちのただならぬ存在感
異様なムード…
特に
ペイルとレポックの2人は
なんといいますか
すごい眼力で
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もう観ているこっちは
つい
吸い込まれそうになるんですよね…
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そんな中で紅一点
女性スキャナーを演じた
女優のジェニファー・オニールは
ため息の出るような美しさでしたね
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そして
終盤の2人による
息詰まる攻防
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もう
何が何だか
2人の間で
一体
何が起こっているのか
皆目わからないまでも
観ていて
熾烈な争いが繰り広げられているのが
画面を通して
自ずと伝わってきます
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役者たちの常軌を逸した
顔の迫力(!)と相まっての
この画面全体に充満する
凄まじいまでの熱量
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ふぅ
超能力を駆使して対決するという
B級的な題材を
圧倒的な迫真性をもって
観る者に
確かな説得力をもたらすとは…
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いやあ
クローネンバーグの演出しかり
演じる2人しかり
なんとまあ
すごい芸当でしょうか
あらためて
この独創的な発想
まことダークな世界観
B級チックなシチュエーションの妙
最高ですね
というわけで
『スキャナーズ』
クローネンバーグの
クリエイターとしての異能ぶりが
見事に開化した
恐るべきカルトの傑作です
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おまけ
以前
クローネンバーグの作品について
僕が書いた記事です
『裸のランチ』→こちら
『ザ・ブルード/怒りのメタファー』→こちら
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