映画監督の条件

突然ですが

映画監督の条件とは

一体何でしょうか?

僕はたったひとつだと思います

それは

明確なビジョンを持っていること

この一点に尽きると思います

映画は

様々な人やお金、時間などが

組み合わさってできる総合芸術なため

映画監督といえども

100%自分の思い通りの映画を

作れるわけではなかったりします

なので映画監督は

つい自分の役割を見失いがち

では映画監督は

映画作りにおいて

一体どこに照準を絞ったらいいのでしょうか

そもそもどんな映画を作りたいのか

その映画を通して何がしたいのか

つまり映画の主題、テーマ

これはプロデューサーの意向が強く

ある意味

映画監督は意見こそ言えども

最終的な決定権は持ち合わせていません

では映画監督は何をするのか

ハイ

その主題、テーマを

具体的に表現するための

いわばビジョンを描くのです

これは簡単なことではありません

なぜなら

そのビジョンを実現するためには

上述したように

映画製作における様々な条件を

一つ一つクリアしなくてはならないからです

例えば

予算の問題であったり

スタッフや役者などの人事上の問題であったり

マーケティングの問題であったり

様々な制約がつきまとうのです

しかし映画監督は

自分の思い描く明確なビジョン

この場合

画作り

つまりビジュアル面が

多くの割合を占めますが

を様々な制約と闘ったり

折り合いをつけたりしながら

具現化していかなければならないのです

この自分の思い描いたビジョンに

こだわりのない人は

映画監督とは到底呼べません

そもそも何が表現したいのか

自分独自の作風や画そのものを

持ち合わせていない人は

言わずもがな

論外だと思います

大体

優れた映画監督は

自分のビジョンがはっきりし過ぎていて

容易にプロデューサーと衝突します

でもそれこそが映画監督たる矜持の表れ

所詮、人間がやること

ものを作る

表現するということは

それだけ個と個がぶつかり合って初めて

いいものができるのかなと思いますね

ところで

映画監督ってその名が示すとおり

なんとなく

撮影現場などを取り仕切る人

のようなイメージがありますが

僕ははっきり言って

現場を仕切ったり

演技指導したりなんて言うのは

映画監督の真の役割ではないと思います

そういうことは助監督に任せればいいのです

まあ結果的に同じことかもしれませんが

順序としましては

まず監督の表現したい

具体的なビジョンが明確にあって

それがスタッフや役者さんたちの中で

しっかりと共有されていること

そして

それを実現するために

スタッフや役者さんなどが

自分の描いたイメージ通りに動いてくれる

そのために現場を治めるのが

映画監督の役割なのです

なので

自分の描いた通りの画が具現化できるなら

何も自分が現場を統率しなくてもいいのです

つまり

ビジョン達成のための手段は

様々だということです

よく映画を観ていて

何のビジョンも感じられない映画に

出くわしたりしますが

別に現場を仕切らなくてもいいから

明確なビジョンを持ってこい~

そもそもビジョンがないなら

映画なんか作るな~

あえて

タレントとかの

にわか映画監督に言いたいですね

いやあ

なんだか今日は

すっかり毒づいてしまいました

う~ん

ところでつくづく

これって会社経営に似てるな~

と実感しますね

経営者本来の役割である

ビジョンを明確に示すこと

これをおろそかにして

つい現場などを取り仕切ったりしがち

リーダーシップをはき違えちゃうんですよね

おっと

いつのまにか

毒が自分にまわってきちゃいました

いかんいかん

常日頃から忘れてはいけませんね

最後に

フランスの映画監督

ロベール・ブレッソンの言葉より

「私が求めているのは描写ではなく

事物のビジョンなのです。」

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