映画『アーティスト』

先日

ふら~と映画館で観ました

今年の米アカデミー賞で

作品賞など主要部門を制した

『アーティスト』です

↓↓↓

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監督はフランスの

ミッシェル・アザナヴィシウス(1967-)

この映画

なんと

全編、モノクロで無声です

CG3D全盛の現代に

あえてモノクロ&サイレントの手法をとった

この逆転の戦略

う~ん

驚きましたね

この映画はまさし

無声=サイレントから

トーキー

つまり

セリフや現場音が映像に重なる

今の映画スタイル

へと移行する

1920年代後半の

ハリウッド黄金時代が舞台の

映画界を描いた映画です

↓↓↓

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物語は

サイレント映画のスターが

トーキー移行の波に乗ることができず

やがて落ちぶれていき

逆に彼が目をつけた新人女優が

トーキー時代の幕開けと共に

一気にスターダムに駆け上がって行く様を描いています

まあ予定調和のラブストーリーでありますが

う~

なかなかどうして

見事としか言いようがありません

あくまで映画は

劇中、トーキーの時代になっても

サイレントのままで進行します

なので

役者の演技は

終始サイレント仕様で

セリフがない分

感情表現や身ぶりがオーバーで

観ていて

ホントはるか昔の映画を観ているような

錯覚に一瞬とらわれます

なんとも懐かしくていいんですよね

出ている役者さんたちも

なんだかホントに昔の人みたいに見えるし

しっかしつくづく

面白さって

技術の問題じゃないな~

と痛感します

この映画は一見

単なる懐古趣味のように捉えられかねませんが

CGなどがない分

オーソドックスかつ

シンプルが極まり

(ミニマリズムってやつですかね…)

むしろ斬新な感じがします

映画表現が

実は今も昔もそう変わってないということに

自ずと気づかされます

現代の情報過多の時代に逆行して

作り手自ら制約を課しているゆえに

なおさら新しく感じるんですよね

場面場面で流れる音楽の抑揚

役者たちの豊かな感情表現

映画は躍動感にあふれ

また

CGなどに頼らない

映画的な妙味を存分に発揮した

名場面が多く散りばめられていて

(なにしろワンちゃんがかわいい)

なんだか最近すっかり忘れられていた

映画本来の豊かさというものを

今一度思い出させてくれます

演出もストーリー展開

サイレントの手法だからか

違和感なくピタッとはまっていて

自然と画面に吸い寄せられるように

感情移入できて

いやあ

なんともいえない

陶酔感でいっぱいになります

過去の題材

サイレントからトーキーという

映画の歴史を扱っているゆえ

その後どのような展開が待っているのか

容易に想像がつく僕ら観る側も

ラストの結末には

な~るほどって感じで

ちょっとうれしい驚きが待っています

う~ん

果たして

今年この映画を超える作品に出会えるか

ちょっと難しいような気がしますね

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