映画『悪魔のいけにえ』

映画評です
ふと
今回は珍しくホラーですよ
古今東西
恐い映画はあまたあれど
もうこれを凌ぐ映画はないでしょう
何を今さらですよね
1974年製作
アメリカのトビー・フーパー監督作
『悪魔のいけにえ』
↓↓↓
この映画が
後世の映画作家たちに与えた影響は計り知れません
“史上最恐の映画”
“ホラー映画の金字塔”
として製作から30年以上を経た今もなお
語り継がれている伝説のカルト作です
真夏のテキサスをドライブ中の
5人の若者たちを
突如襲った惨劇
チェーンソー(電動ノコギリ)を振りかざして殺りくに興じる
人皮の仮面を被った大男
“レザーフェイス”の狂気
↓↓↓
う~ん
あまりの衝撃に言葉を失います…
マジ
ヤバいです…
ジャパニーズホラーとか
ゾンビとかと
同一線上で語ることは到底不可能
もはや
憐憫や情緒のかけらを
そのフィルムのどこにも見出すことができません…
なんといいますか
とにかく
映像がリアルなんですよね
70年代の頃のB級やアングラ映画などによく見られた
粒子の粗い画像が
思わずドキュメンタリーを観ているような錯覚を
観る者に及ぼし
恐怖感を助長します
ちなみにこの粗い映像は
実は演出効果によるものではなく
低予算だったため
通常の35mmフィルムではなく
購入も現像も安価な16mmフィルムで撮影せざるを得ず
上映スクリーンに合わせて
ブローアップしたことによる粗さなんだそうです
まあいずれにしても
不気味な映像と
加えて不快な効果音の多用によって
今だかつて見たことのない
一種異様なムードを創出することに成功しています
しっかし
無表情なレザーフェイスの蛮行と
その狂気に満ちた一家の住む館で
繰り広げられる悪夢を捉えた
このフィルム
あまりにもリアルで迫真力あり過ぎです…
と
この映画は
実際に起きた事件を基にしていまして
まあ有名な話ですね…
でも監督のフーパーは
実話を題材にしながら
社会性のかけらも見せず
どこまでも自分の嗜好に忠実に
創作のエネルギーを爆発させた感ありですね
いやはや
それにしても
本編の生々しい描写の数々には
ホントもう…
あまりつらつらと書いてもしょうがないですが
最後に取り残された女性が
狂人たちの家族に囚われ
食卓を囲まれるシーンの
その恐怖に怯えた表情
見開かれた眼球のアップ…
う~ん
正直こりごりです…
そして
もはや伝説となったラストシーン
↓↓↓
目を覆うばかりの残酷描写の果てに
たどり着いた極北
太陽を背にしたレザーフェイスには
神々しさすら漂います
いやあ
観る者の感情を揺り動かし
様々なイメージを喚起させる本作は
もはやホラーの枠を超えた
真に
クリエイティブで
革新的な
映画と言えましょうか
まあ勇気のある方は
是非とも一度
試しにご覧あれ~
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