船戸与一を偲ぶ
今から
かれこれ20年以上前になりますね
僕が大学生の頃
知人から本を一冊もらい
さっそく読み進めました
↓↓↓
って
なんじゃ~こりゃ⁈
(by優作風)
太陽のギラつく南米の異質な風土に
エッジの効いた登場人物たち
映画のようなビジュアルを
鮮明に想起させる
パワフルで躍動感に溢れた文章
う~ん
ブラジルの伝説的な映画作家
グラウベル・ローシャの
渇いた映像とフォークロア(風習・伝承)的神話性や
はたまた
ペキンパーの『ワイルドバンチ』にも相通じる
そのアナーキズムに覆われた独特の世界観に
大学生だった僕は
すっかり魅了されてしまいました
先月の22日
冒険小説の第一人者
船戸与一さんが
胸腺がんのため
71歳で死去した報を知り
なんとも言え知れぬ感慨にとらわれた次第です
なにせ当時
一番最初に読んだ『山猫の夏』が
とにかく面白くて面白くて
それから他の作品も
貪るように読んだ覚えがありますからね
以下
タイトルから読んだ記憶がある本を
ザザッとご紹介
↓↓↓
ストーリーは正直
ほとんど忘れてしまいましたが
でもどれも登場人物たちがカッコよくて
ホントにハマったなぁ
ふと
当時の僕は
とある伝で知った
ドキュメンタリーの自主製作プロダクションに
大学4年生の頃から出入りしていて
撮影に連れて行ってもらったり
細かい雑用を手伝ったりしていたのですが
少人数のクルーでロケを敢行する
このドキュメンタリー製作の現場に対する愛着は
僕が映画好きであるだけでなく
たぶんに
この船戸与一的な世界観に対する
ある種の憧憬に
由来しているような気が
う~ん
しなくもないかな
と
そうは言っても
なんとなく
日々の忙しさのあまり
次第に船戸の本から遠ざかり
いつの間にか
記憶の彼方に
遠く追いやられてしまった感がありますかね
あれからもう20数年が経ったのかぁ
亡くなって知ったのですが
僕が船戸の本を
夢中で読んでいた頃から
先月亡くなるまでの20数年間
この人は作品を
量産し続けていたんですね…
その膨大な作品群にまず驚かされ
特には
執念で完成させた超大作
『満州国演義』
これは興味深いですね
なかなか時間が取れないのですが
いつかじっくり読んでみたいものですね
↓↓↓
また以前読んだ作品も
読み返してみたいなぁ
いやあ
あらためて
この偉大なる冒険小説家の
ご冥福を祈ります
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