堀江貴文『非常識に生きる』
ホリエモンこと
堀江貴文氏の著書です
↓↓↓
この本は
例えれば
小説ではないですが
まさに現代版『車輪の下』ですね
あるいは
寺山の『書を捨てよ、町へ出よう』
といった趣きでしょうか
ただ
この人は決して
アングラ志向ではありませんね
本書のタイトルや見出し、目次だけだと
過激なアジテート本のようにも見えますが
本書を読んでみると
ホリエモンという人が
極めてまっとうな良識を持った
知性の人
さらに言えば
常識人
であるということがわかります
つまり
“非常識に生きる”
の真意は
歴史や伝統、古い慣習に囚われて久しい
現代社会の常識こそが
むしろ
いかにズレてしまっているかを
いみじくも示していて
本書のタイトルは
そうした社会でいかに生きるべきかの
ホリエモンならではの直裁的な問いかけの
これ表れでしょうね
とまあ
しかし読んでいて
ちょっと飛躍しすぎているなぁ
とか
そうは言っても現実はねぇ…
といった
なかば後ろ向きな感想を抱く僕がいるのも
事実でして
ホリエモンを見ていて
羨ましく思う面が多々ありますね
どこかで
いろんな縛りやしがらみがあって当たり前
という感覚が
僕の中には常にありますからね
でも本書を読んでいて
ふと
そうしたある種の制約がないと
むしろ不安で
自分の中で勝手に定めた線引きを
取っぱずす勇気が
実際あるかというと…
う〜ん
なかなかねぇ
開いているからといって
そう容易に
籠や檻から出られるかというと…
そう考えますと
僕らの頭の中こそが
古い思考や常識で
がんじがらめになっていやしないか⁈
読み進むにつれて
そうした一抹の疑念が
頭をもたげたのも事実です
ふぅ
ということでして
本書の中から
グサッと刺さった言葉を
以下、無作為に抜粋
↓↓↓
◎没頭が、僕を多くの遊びやビジネスとの出会いに導いた。
お金や学び、そして生きていく楽しさを教えてくれたのは、家庭や学校ではない。
没頭体験がすべてだ。
◎人脈や偶然で、人生は拓けない。
経験が、人生を拓くのだ。
◎選び取るべきは“実在よりも概念”なのだ。
それ以外のモノは、いらないのだ。
◎不安を消せるのは、思考の密度と強さだ。
貯金通帳の残高の多さではない。
◎お金という道具を使いこなし、仕事や遊びの質を上げる…
そこで得られる「信用」が、本当の価値なのだ。
◎モノに縛られていた体験は、テクノロジーの進化によって、自由になったのだ。
◎本当に求められるのは何をしたか?誰と出会ったか?どんな意見を語れるか?という、個人の経験値だ。
シェアの市場に置き換えられない、情報センスと行動力に裏打ちされた経験値が、高値で取引される社会になっていく。
◎行動それ自体が、生きることなのだ!
民主化された情報スピードは、おそろしく速い。
◎情報とは、選択肢だ。
…情報不足のときは、どうしても悲観的未来しか、見えてこない。
だが情報が足りてくると、楽観的未来が見えてきて、進むべき方向や選択肢が具体的にわかってくる。
窮地を脱する選択肢は、情報がもたらすのだ。
◎常識とは、あなたの身を守るルールではない。
あなたを生きづらく縛り、活力を奪い、「みんな一緒」の枠組みに押し込めて、偽物の安心感の共有を強いる、ズレた正義だ。
◎危機にあって本当に必要なのは、充分な思考力と、自らの意思で飛び出す行動力だ。
…
というわけで
さあて
一歩前に踏み出しますか!
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