出口治明『自分の頭で考える日本の論点』
2020年11月発売の本ですので
ちょっと時間が経っていますが
説得力のある内容の本でしたね
↓↓↓
著者は
ライフネット生命の創業者で
立命館アジア太平洋大学(=APU)の元学長の
出口治明氏(でぐちはるあき、1948-)
時事問題など
専門家の間でも意見が分かれる
現代社会における22の諸問題に対し
出口氏が
自分なりの思考プロセスを通して
これらの問題を丁寧に論じていく
400ページを超える本です
ふぅ
かなりの分量で
読み応えがありましたね
ということで
22の論点は以下の通り
↓↓↓
◇日本の新型コロナウイルス対応は適切だったか
◇新型コロナ禍でグローバリズムは衰退するのか
◇日本人は働き方を変えるべきか
◇気候危機(地球温暖化)は本当に進んでいるのか
◇憲法9条は改正すべきか
◇安楽死を認めるべきか
◇日本社会のLGBTQへの対応は十分か
◇ネット言論は規制すべきか
◇少子化は問題か
◇日本は移民・難民をもっと受けれるべきか
◇日本はこのままアメリカの「核の傘」の下にいていいのか
◇人間の仕事はAIに奪われるのか
◇生活保護とベーシックインカム、貧困対策はどちらがいいのか
◇がんは早期発見・治療すべきか、放置がいいのか
◇経済成長は必要なのか
◇自由貿易はよくないのか
◇投資はしたほうがいいか、貯蓄でいいか
◇日本の大学教育は世界で通用しないのか
◇公的年金保険は破綻するのか
◇財政赤字は解消すべきか
◇民主主義は優れた制度か
◇海外留学はしたほうがいいのか
う〜ん
何が正しいのか
どうやって考えるのか
容易に答えを導き出せない
複雑で多岐にわたる諸問題を
ひとつひとつ解説していく
出口氏の論理展開は
まずもって
素晴らしいものがありますね
と
最後に付録として
出口氏なりの
「自分の頭で考えるための10のヒント」を要約
①タテ・ヨコで考える
②算数、すなわち数字・ファクト・ロジックで考える
③外付けハードディスクを利用する
④問題を分類する「自分の箱」をいくつか持つ
⑤武器を持った「考える葦」になる
⑥自分の半径1メートル圏内での行動で世界は変えられると知る
⑦「人はみんな違って当たり前」だと考える
⑧人の真贋は言行一致か否かで見極める
⑨好き嫌いや全肯定・全否定で評価しない
⑩常識は徹底的に疑う
というわけで
いやあ
勉強になりました
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