奇跡の人
いやあ
つくづく
人間てすごいですね
あらためて
三重苦と戦った
アメリカの教育家、社会福祉活動家、著作家の
ヘレン・ケラー(1880-1968)について少々
↓↓↓
Wikipediaによりますと
1歳半の時に高熱に伴う髄膜炎を患い
医師と家族の懸命な治療により一命は取り留めたものの
視力と聴力を失い
話すことさえできなくなります
そんな三重苦にあえぐヘレンの元に
当時20歳のアン・サリヴァン(1866-1936)が
教師として派遣され
二人は運命的な出会いを果たします
サリヴァンは自身も弱視で
視力を克服した経験を生かして
7歳のヘレンに粘り強く接し
教えを施していきます
↓↓↓
ここらへんの経緯は
あまりにも有名な映画やドラマ、舞台で
よく知られたところですね
1962年製作
アーサー・ペン監督のアメリカ映画
『奇跡の人』
↓↓↓
それはそうと
ヘレンはわずか1歳半で視覚と聴覚を失い
さらにはしゃべることもできない状態で
一体どうやって
物を知覚することができたのでしょうか⁈
ここでサリヴァンが試みた方法が
人間が外界を感知するための
基本的な感覚機能である
五感=視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚
のうち
視覚と聴覚以外の感覚機能を使って
知覚させる方法でした
サリヴァンがヘレンに教えたのは
主には指文字で
↓↓↓
例えば
ヘレンに人形を手渡して
指で「DOLL」と示しました
手遊びだと勘違いしたヘレンは
面白がってすぐに真似をしたそうです
そして映画にも出てくる
おなじみのエピソード
サリヴァンがヘレンの手を引いて
ポンプ式の井戸に連れて行き
彼女の片方の手に
水をジャージャー流しながら
もう片方の手のひらに
「W・A・T・E・R」という綴りを
何度も何度も書き続けます
↓↓↓
そうしてある瞬間
ヘレンは
「この手に感じる冷たいものが
『WATER』というものなんだ」
ということを知覚するに至るのです
また同時に
「すべての事物には名前がある」
ということに気づきます
これはすごい発見で
物を感知する際の
“名前”
いわば
“概念”
を理解した瞬間でした
いやあ
僕は
映画のラストで
ヘレンが「WATER」を知覚するシーンを
思い出すだけで
もう自動反射的に涙が出てきちゃいまして
今これを書いてる最中も
正直ちょっと
ウルウルする自分がいますね
ハハハ
と
そうした中で
やがてヘレンは
あきらめかけていた「話すこと」が
できるようになります
サリヴァンは
その後約50年にわたって
教師として
何より友人としてヘレンを支え続け
ヘレンは様々な活動を通して
障害者の教育・福祉の発展に尽くしたのです
いやあ
この人間の可能性を拡げる試み
サリヴァンという師なくして
ヘレンの未来はありませんでした
あらためて
本当にすごいことですね
というわけで
ヘレンとサリヴァンが成し遂げた
奇跡の話でした
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