『ゴッホ展』
先日
予定の合間を縫って
ここ上野の森美術館にて開催中の
↓↓↓
『ゴッホ展』を鑑賞
↓↓↓
いやあ
ゴッホが来たら
これは何はさておいても
観ないわけにはいきませんよね
あらためて
強烈な色彩と荒々しいタッチが魅力の
不世出の画家
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)
こちらは今回展示の一作
ゴッホにしては珍しい
イラストのように軽やかな油彩の自画像です
◎《パイプと麦藁帽子の自画像》(1887)
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37年という短い生涯の中で
画家として活動したのは
わずか10年に過ぎず
本展は
その10年の間
ゴッホが
独自のスタイルを確立する過程において
決定的に影響を受けた
オランダハーグ派と印象派を取り上げ
他の画家たちも合わせて紹介することで
ゴッホが生きた時代の息吹を
複合的に感じとる構成となっています
今回
ゴッホの作品はおよそ40点が集結
ということで
以下、年代順に
ゴッホの主要作品群ほかを
ザザッとご紹介
ファン・ゴッホ
◎《疲れ果てて》(1881)
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ハーグ派の影響が色濃い初期の作品です
オランダハーグ派は
19世紀後半から末にかけて
オランダ南西部の都市ハーグを中心に
活動した画家たちの総称で
主には
屋外での自然観察をもとに田園風景や
農民、漁民の質素な生活などを
リアリズムに基づいて描いた点を
特徴としていて
ゴッホはここに
自分が目指す画家としてのあり方を見出し
素描など専門的な技術の習得に
励んだと言われています
こちらはハーグ派の代表的な作家
アントン・マウフェ
◎《雪の中の羊飼いと羊の群れ》(1887-88)
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そして1886年に
パリ開催の印象派展に出展していた
ピサロやゴーギャン、スーラたちと知り合い
交流を深める中で
徐々に印象派の作風を
自作に反映させていきます
ファン・ゴッホ
◎《麦畑》(1888)
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原色を対比させた明るい色遣いと
筆触の跡をはっきりと残す描き方を
推し進めていきます
ファン・ゴッホ
◎《麦畑とポピー》(1888)
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ポピーの鮮烈な赤に
思わずため息が漏れます
しっかしこの日もすごい来場者数で
なかなか間近でゆっくりと
絵を鑑賞することができませんで
そんなことを予想して
双眼鏡を持参したのですが
遠目から観た印象と
双眼鏡で覗いた間近から観た印象とでは
う〜ん
まったく変わりますね
ファン・ゴッホ
◎《サン=レミの療養院の庭》(1889)
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間近で観ると
塗りたくるように
色を重ねたゴツゴツ感が
まるで木版画の表面のように見えます
観る者を圧倒しますね
そして今回のメイン
ファン・ゴッホ
◎《糸杉》(1889)
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太いうねり
原色を重ねた激しいタッチ
いやあ
凄まじい迫力です
こう
つくづく
実際の糸杉の木がどうとか
忠実に描いているかとか
そんなレベルの話じゃないんですよね
他の画家たちもそうですが
自身の欲求の赴くまま
あくまでも自由な自己表現の
これ発露なんですよね
ゴッホの場合は
特にそれが顕著で
まるで取り憑かれたように
全身全霊で描いている
それが観る者の心を揺さぶるわけですね
ファン・ゴッホ
◎《オリーヴを摘む人々》(1889)
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南仏のオリーヴの木に魅せられた
ゴッホによる魂の一枚
ファン・ゴッホ
◎《薔薇》(1890)
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白薔薇もゴッホが描くと
とても主観的で感情的な様相を帯びます
いやあ
最高ですね
と
他のハーグ派や印象派の画家たちの作品も
今回ズラリ勢揃いしていてよかったですね
ポール・セザンヌ
◎《オワーズ河岸の風景》(1873-74)
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何気ない風景ながら
構図やバランス、渋い色味によって
織りなされた
独自の世界観が構築されています
クロード・モネ
◎《クールブヴォワのセーヌ河岸》(1878)
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これまたすごい一枚
近くで観ると
何がなんだか
ようわからん
が
鮮明な印象を覚えますね
そんなこんな
ゴッホの芸術の真髄に触れると同時に
同時代を生きた
他の画家たちの作品も観ることができて
いやあ
とても充実した内容の展示会となりました
本展は来年1/13まで開催予定です
是非〜
と
おまけ
本展に合わせてかどうかわかりませんが
ただいまゴッホの映画が上映中
現代アートの画家としても知られる
ジュリアン・シュナーベル監督の映画
『永遠の門 ゴッホが見た未来』
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主演のウィレム・デフォーの
迫真の演技が絶賛されています
↓↓↓
これも観たいなぁ
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