セザンヌの革新
つくづく
真の天才というのは
案外
大器晩成なのかもしれませんね
ご存じ
言わずと知れた
ポスト印象派の画家
ポール・セザンヌ(1839-1906)
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こちらは
1904年3月に撮られた
ほぼ晩年の65歳の時の写真です
セザンヌは
時代が写実から印象派へと移りゆく中
色と形状を突きつめ
何より一枚の絵に
多視点を導入し
絶妙な配置バランスを構築することで
安定感や奥行きをもたらし
現実を超えた
見た目の美しさや豊かさを追求しました
その独自のデフォルメ表現が
後にフォービズム、キュビスム、シュルレアリスムなどの
抽象表現を主とした
いわば20世紀美術に
多大なる影響を及ぼします
彼が
“近代絵画の父”
と呼ばれる所以です
《リンゴとオレンジのある静物》(1895-1900)
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と
そんな巨匠セザンヌですが
時代の先を行き過ぎたのか
20代の若き頃は
その自由で新しい画風が
なかなか理解されず
しばらく不遇の時代を過ごします
しかし周囲の声をよそに
己のスタイルに忠実に
ひたすらコツコツと絵を描き続け
そうして
50代になってようやく
その革新性に
世間が注目するようになるのです
でも
よくよく
セザンヌは
己の才能に気づいていた
もしくは
本質的なところで
己自身を信じていた
その上で
“継続は力なり”
ということを知っていた
つくづく
才能と努力が組み合わさると
もう無敵ですね
なので
セザンヌをセザンヌたらしめたのは
これはもう必然だった
と言えましょうか
《マンシーの橋》(1879)
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というわけで
あらためて
セザンヌが絵画史に遺した功績は
計り知れないものがありますね
《サント・ヴィクトワール山》(1904)
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