映画『フレンチ・コネクション』

いやあ
何度観ても面白い
1971年製作のアメリカ映画
『フレンチ・コネクション』
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監督は鬼才
ウィリアム・フリードキン(1935-2023)
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タイトルの
「フレンチ・コネクション」とは
フランスからアメリカ国内への
麻薬の密輸ルート及びその組織を指し
本作は
1961年に
フランス経由のヘロイン約40キロを押収した
実際の事件を元にしています
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…
“ポパイ”の異名を持つ
ニューヨーク市警の刑事ドイルは
相棒の刑事ルッソとともに
強引な捜査も厭わず
麻薬密輸組織の壊滅に執念を燃やしていた
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そんな二人が
ナイトクラブである男に目をつける
その男の監視を続けたところ
麻薬取引を行うマフィアと関係があり
近いうちに
フランスから
大量のヘロインが密輸されることを突きとめる
黒幕はフランス人実業家のシャルニエ
彼は殺し屋の二コリを従えて
異国情緒溢れるマルセイユから渡米する
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ドイルは
ニューヨークのホテルに滞在するシャルニエを
執拗に尾行するも
気づかれて逃げられ
逆に命を狙われるハメになり…
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と
剛腕のドイルと
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冷静沈着な相棒ルッソの
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二人のコンビが
寒さの身に沁みる冬のニューヨークを舞台に
張り込み、尾行、追跡に奔走し
麻薬撲滅の捜査に没頭する…
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70年代ニューヨークの雑踏
画面全体に充満する
生々しい風情
猥雑なエネルギー
張りつめた緊張感
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よくよく
常に強引で粗暴で
前のめりなドイルの言動は
完全に常軌を逸しています
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中でも
もはや伝説となった
高架線下のカーチェイス
観る者の度肝を抜くスリリングな追跡劇
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高架橋を走る地下鉄を追いながら
猛スピードで逆走
通行人を無理やり避け
ゴミ箱に突っ込み…
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ようやく地下鉄に追いついた
満身創痍のドイルは
逃げようとした殺し屋ニコリを射殺する
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つくづく
手持ちカメラで捉えた
このリアリティ
凄まじいまでの臨場感…
映像はほぼ
ドキュメンタリーですね
本作は
セットを一切使わず
ニューヨーク市内で
オールロケーションを敢行
ハックマンの鬼気迫る熱演と相まって
まさに異様なまでの迫真力を生み出しています
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と
犯罪捜査の熱は更にヒートアップ
次第に狂気を帯びていき
終盤
苦難の末
取引現場を押さえ
マフィア一味を一網打尽にする
怒涛のクライマックスへと
なだれ込んでいくも
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う〜ん
映画は
爽快なカタルシスが得られるわけでも
晴れた結末が待っているわけでも
ない…
現代のアメリカ社会に根深く入り込む
麻薬の闇を暗示するような
象徴的なラストで
幕を閉じます
ふぅ
なんとまあ
すごい映画…
今更ながら
唸りっぱなしですね
あらためて
主演のジーン・ハックマンが
もう独壇場で
一世一代の名演を見せてくれます
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ちなみに
本作に通底するイズム
特には
ドイルが見せる
熱量
人間味
泥臭さ
…は
今の時代において
まさに韓国映画が
真っ当に受け継いでいるように思います
ドイルを原型にした刑事物の傑作は
韓国映画では
枚挙にいとまがありませんね
とまあ
そういうわけで
『フレンチ・コネクション』
鬼才フリードキンの切れ味鋭い演出による
稀に見る傑作
いやあ
今更ながら必見です
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