『ボッティチェリ展』
先日
都内へ行ったついでに観てきました
上野の東京都美術館にて開催中の
『ボッティチェリ展』です
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本展は
イタリア・ルネサンス期を代表する画家
サンドロ・ボッティチェリ(1444/45-1510)の
日本初の本格的な回顧展です
いやあ
今さら語るまでもないですよね
ボッティチェリといえば
なんと言っても
《ヴィーナスの誕生》(1483)や
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《春–プリマヴェーラ–》(1477/78)
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などが有名ですね
僕もその昔
新婚旅行でイタリアに行った際に
フィレンツェのウフィツィ美術館で
これらの作品を直接目にして
とても感動したのを覚えています
今回は
日伊国交樹立150周年を記念しての
特別企画ということで
門外不出と言われる
ボッティチェリの作品(工房も含む)
約20点をはじめ
同時代の作品80数点がズラリ勢揃い
これはもう
またとない機会
とにかく感激ですね
と
ボッティチェリは
彼が過ごしたルネサンス期の
イタリア、フィレンツェにおいて
当時、絶大なる権勢を誇った
メディチ家による庇護の下で
思うままに描いた美しい神話画から
15世紀後半にメディチ家が
失脚・追放された後
今度は宗教家である
サヴォナローラの影響を受け
一転して宗教画や肖像画を
描いていった経緯に至るまで
この稀代の画家の
内面の変化が
当時の他の画家たち同様
支配者であった貴族や宗教家による
政治的な関係性の中で
否応なく辿られ
そうして自ずと作風やテーマに
大きく影響を及ぼしていく
そんな過程を今回
如実に垣間見ることができて
とても面白かったですね
本展最大の目玉である
《聖母子(書物の聖母)》(1482/83)
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また肖像画の傑作
《美しきシモネッタの肖像》(1480/85)
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右端手前に描かれたのがボッティチェリ自身
《ラーマ家の東方三博士の礼拝》(1475/76)
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幻想的な1枚
《オリーブ園の祈り》
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様々な感情が一場面の中に混在した
《誹謗》
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などなど
う~ん
“線の詩人”と称されたボッティチェリの
その驚くほど精緻な画風と
豊かな色彩感覚に彩られた
宗教画、肖像画の数々
さらに今回
ボッティチェリの師匠である
フィリッポ・リッピの作品や
また
ボッティチェリのライバルでもあった
フィリッポの息子フィリッピーノ・リッピ
(名前が紛らわしい…)
の作品群も数多く展示
この親子もすごい
フィリッピーノ
《幼児キリストを礼拝する聖母》
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二作で対をなす
《受胎告知の天使ガブリエル》
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《受胎告知の聖母マリア》
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とまあ
この時代の作品の
信じがたいほどの緻密さ
漂う宗教性、迫真力を
盛り立ててあまりある
その
額縁の存在感たるや
もうそれだけで圧倒されますね
というわけで
いやあ
お腹いっぱいです
興奮しますね
知識などなくても
その展示された作品群の
圧倒的な迫力と崇高な佇まいに触れるだけで
感じるところが多いはず
こんな機会はめったにありませんよ
本展は4/3(日)まで開催予定です
合間をぬってでも是非〜
最後に
本展の出口にて
こちらは写真OK
ボッティチェリのパネルと…
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《聖母子》のレプリカ
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